センターについて

センター長挨拶

「センター長就任にあたって」

 令和6年4月1日付にて、小川学長より、副学長(情報総括・データサイエンス教育)担当並びに情報基盤センター長を拝命いたしました。「地域の知の府」そして「知識創造の場」としての本学における情報化統括責任者:CIO(Chief Information Officer)としての責任の重さに身の引き締まる思いです。

 本センターが所管している情報インフラ・サービス(以下、プラットフォーム)は、そのサービスを受ける教職員・学生にとっての生命線です。さらに、Webを中心とした本学の様々な情報発信は、この地域のみならず、全世界の学術の振興に寄与するものであると考えています。当然のことながらこのようなプラットフォームでは、情報の機密性(Confidentiality)・完全性(Integrity)・可用性(Availability)が担保される必要があります。このため本センターは、センター長、3名の専任教員、情報基盤運用グループ、情報支援グループ、情報企画グループで組織され、そのメンバーは日々様々な業務に従事しています。また、学内外を行き来する情報並びに本学が保有する情報の多くは、その取り扱いに慎重を要するものであることから、情報セキュティ対策は万全を期さねばなりません。最近の標的型攻撃を含めたサイバー攻撃は高度・巧妙化しており、これらの攻撃に対する防御についても、プラットフォームの更新並びに本学構成員の知識・スキル、マインドの向上を含めた両面から、本センターのメンバーが中核となって推進しているところであります。特に岩手大学では、リーダーとなる専任教員の下に技術職員・事務職員からなるコアチームと各部局サブチームからなるCSIRT(Computer Security Incident Response Team)を組織し、本学のネットワークの監視はもとより、本学構成員の知識・スキル、マインド向上のための情報セキュリティーセミナーの開催など、組織的かつ機動的に活動しています。

 また、本センターは本学の情報教育についての業務も本務としています。現在、我が国では高等教育のみならず初等中等教育も含めて、数理・データサイエンス、AI教育をはじめとする情報教育の強化が国家的な課題となっています。本学では、数理・データサイエンス、AI教育「リテラシーレベル」の認定を受けており、本年度(R6年度)から来年度(R7年度)には、全学部において同「応用基礎レベル」の認定を受けられるように準備を着々と進めているところです。これら「応用基礎レベル」の科目群は、「リテラシーレベル」科目群と各学部における高年次に実施される各学部専門科目との架橋的な役割を担うことになります。今後とも岩手大学情報基盤センターは、最先端の技術を活用して本学の教育・研究の促進に資する取り組みを展開していく所存です。

 皆様のご理解とご協力をどうぞよろしくお願い致します。

令和6(2024)年4月

情報基盤センター長 宮川洋一