センターについて

センター概要

  本センターは、1966年に設置された岩手大学計算機室をルーツとし、その後いくたびかの改組を経て、2014年4月に情報基盤センターに改組され、「教育研究用コンピュータシステム」、「コンピュータネットワーク・システム(キャンパスネットワーク)」、「事務系コンピュータシステム」を管理運用しています。また、学内の計算機およびネットワーク利用の観点から、「情報セキュリティ」に関する業務も行っています。

  本センターでは高度化・多様化する情報処理の要求に応えるべく、また、地域と世界のインタフェースとしての役割を担うべく、時代の経過と共に大きく進化しています。また、本センターは、岩手大学のみならず、地域あるいは地域の皆様と共に発展するセンターを目指しており、「地域情報化のためのさまざまな活動」も行っています。


教育研究用コンピュータシステム

  教育研究用コンピュータシステム(平成28年9月に新システムを導入)は、学生の教育用として各学部等に配置されている500台以上の教育用端末、演習や科学技術計算用ソフトウェア利用のための教育用・アプリケーションサーバ、メディア教材作成・配信システム、および、電子メールやWebサービス、VPNなどネットワークサービスを提供するサーバ群などで構成されています。
  教育用端末では、講義を支援する講義支援システム(eWatcher)を導入し、また、ネットワークブートによるきめ細やかな保守を実現することで、快適な教育・学習環境を提供しています。
  教育研究向けソフトウェアおよびサービスとしては、数値計算などで広く用いられるMATLABの学内包括ライセンス(TAH:Total Academic Headcount)の導入、ANSYS, Gaussian等学内利用可能なライセンスの提供、および、高度な科学技術計算環境の提供を行っています。
  高度な科学技術計算機環境の提供については、平成28年9月導入の新システムから、より一層の利用者サービスの拡充と多様な計算資源の提供を実現するため、東北大学サイバーサイエンスセンター大規模科学計算システムを機関利用することと致しました。これにより、ベクトル計算機とスカラ(クラスタ)計算機が利用可能になるなど、高速計算機環境を充実することが出来ました。


コンピュータネットワーク・システム(キャンパスネットワーク)

  コンピュータネットワーク・システムは、学内を網羅するギガビットネットワーク網を構成し、対外的には学術情報ネットワークSINET5(Science Information NETwork 5, https://www.sinet.ad.jp/)を通じてインターネットへ接続しています。
  現在、情報セキュリティ機能、無線LAN環境の強化などを目指し、平成29年9月更新に向け作業を行っております。


事務系コンピュータシステム

  大学運営のための各種情報処理システム(Ex.財務会計システムなど)を収容する仮想化基盤や事務職員等が利用する端末などを管理しています。


情報セキュリティ

  全学向けのソフトウェアサービスとしては、平成28年3月から、これまで教職員だけに提供していたセキュリティソフトウェアを、学生も含めた全構成員が利用できる形態で提供しています。情報セキュリティを考えた上でも、学内ネットワークに接続する機器のセキュリティレベルを向上させる必要があったため、サービスを大幅に拡充いたしました。
  また、組織としての情報セキュリティへの目配りが必須となっていることや、標的型攻撃メールなど利用者への脅威が漸増しつつあることもふまえ、本学でも、平成28年4月に情報セキュリティの緊急対応チームであるCSIRT(Computer Security Incident Response Team)が設置されており、情報基盤センターはこの中でも大きな役割を担っています。


地域情報化に関する活動

  本センターでは、東北地域の研究・教育機関を結ぶコミュニティであるTOPIC(http://www.topic.ad.jp/)やその岩手県内での接続拠点であったTOPIC盛岡NOC(https://isic.iwate-u.ac.jp/nocwww/)の中で、積極的に活動を行ってきています。また、岩手県内におけるネットワーク関係者の交流と情報交換を行うネットワーク連絡会(https://isic.iwate-u.ac.jp/doc/netren.htm)でも中心的な役割を担い、地域の情報化に寄与する活動を行っています。